むかしのはなし

とても古いはなしだ。
私自身も忘れていた事だが
かつてわたしは、阪神大震災の時、最前線のボランティアセンターにいた。
須磨区鷹取地域、そこは地震と後に発生した火災で焼け野原になった場所だ。あらゆる事が発生する最前線だった。
組織化されたボランティアセンターで当時わたしは一番若かった。
私は、当時、自分の意思もはっきりしない少年だった。しかし、センターに日々寄せられるあらゆる依頼を、日本全国から集まったボランティアとチームと組んでこなしていた。
くの字になっている市営マンションから大事な家財を出すの手伝ったり、
あるときは、各避難所を回り、物資、状況の確認し行政に報告した。
またあるときは救援物資倉庫に忍び込んだ盗人を捕まえようと追いかけたこともあった。




ずいぶん昔の話だ。もう二度とないだろうそう思っていたけど