従軍慰安婦はいたそうだが
先日、新年のあいさつに祖母に会いに行った。祖母はそろそろ頭がボケかけてて、壊れたラジオのように毎年同じことを言ってくるが、年に一度ぐらいは付き合うのも孫の役割というもの。昔はお年玉やおこずかいがもらえてうれしかったが、私も30歳越えているので、もらえないし、望んでもいないので純粋なボランティアである。
祖母は中国の青島で生まれ、その後、天津で育った。戦時中に曾祖父が中国で手広くビジネスをしていたようで、それは裕福な生活をしていたそうだ。そこで、インタビューしながら昔の話を掘り出してみた。
祖母はボケかけていて、どうやら記憶の混濁があり帰国後、テレビとかで上書きされたもの、元来体験したものがあり、いったい何を言っているのか最初わけがわからなかったが、丁寧にいろんな角度で質問してみると、面白い事実が出てきた。
整理すると、祖母曰く、
・ 終戦当日まで学校は普通に行われていた。つまり満州や中国では社会システムは普通に機能しており、むしろ本土より穏やかで平和だった。
・ 当時、売春が満州および中国の日本勢力圏では当然のごとく行われて、よく見かけた。しかし、強姦・略奪は一切なかった。
・ 軍か何かによる強制的に売春婦(慰安婦)を送られるのを目撃している。
私はいつも疑問だったのだが、戦時中に前線に、売春婦を送るなんてナンセンスだと思っていた。ここで祖母をヒアリングして気づいた事がある。当時の中国や満州は戦時中はまったく組織的な戦争をしておらず、むしろ本土よりのうのうとしていたということだ。
そして、強姦や略奪が発生せず、売春が組織的に行われていたことが引っかかった。売春を組織的にやるとなると、それなりに大きな商売システムの構築が必要になる。売春婦の手配・配送、実施する場所、資金の回収、売春婦の生活する場所。
当時、子供だった祖母が解るほど、はっきり行われていていたことから、これは軍の仕業でなく、明らかに商売人が考えたシステムだ。
ここからは僕の推測だが、つまり従軍慰安婦というのは、大規模な売春営業を行う営業システムで、その活動を当時の治安当局(軍)と結託して見逃してもらっていたに違いない。
つまり警察とつるむヤクザみたいな感じです。
前線でもなく戦闘もなかった事から、汚職がおこりうる可能性は十分ある。しかも、当時の満州や中国へ渡った人は、給料がよかったので、金が余っている独身男性が多かったものと考えられる。満州で映画文化が興ったように、娯楽産業が急成長していた背景が、一致する。娯楽がなく、独身男性が多いなら、てっとり早い商品は女である。
とは言え、
一部の軍の汚職でも、やられる方はそんなの見分けつかないから、全員悪いと言う。
こちらとしても一部の軍の汚職の記録なんて当然残ってないし、前線で戦っていた海軍とかは、「しらんし」という事になる。
これは謝罪しろといっても、気持ちは解るけど無理じゃねぇ?リーマンショックの責任をアメリカ国民全員に謝罪求めるようなものだ。
話を戻して、祖母になんで”韓国人”だったかをしつこく聞いてみた。普段から疑問だったのが、弱い立場の女性なら、日本でも、中国でも、当時の台湾にでもいたかもしれない。祖母からすると「やりたがらない」とのこと。
その辺をほじって聞いてみると、当時の「韓国人」は台湾や中国人よりも、下賤なヒエラルキーにだったと言う、なぜそうなのかわからない。
祖母は「大変酷い扱いをして悪いことをした」と気に病んでいた。でもなんで韓国人がそうなのか?そういう話をしてると「今も昔も韓国人は全くかわっちゃいない!あの大統領が辞任した今の韓国ニュースをみて思った、やっぱり韓国人はやっぱりああいう人達なんだよ」
と韓国を擁護していた祖母がなんか急におかしなテンションになって韓国人の悪口を言い始めた。まったく不思議である。
どちらにしても、戦争で立場の弱い女性が犠牲になるというのは、許しがたいことなので、そのような事が今後起こらないように活動していくとは重要だと思います。