認めたくな事実
「俺、パーキンソン病なんだ」
それは飲み友達からの告白だった。彼とは名古屋に来てからいろいろと目をかけてくれた僕にとって兄とも呼べる存在だった。気丈夫にふるまう彼にあわせて「よし飲もう」と楽しくやったが、独りになった時どうしても”やりきれない”想いが残った。
なぜ?彼がそんな事にならなくてならないのか?
意味がわからない、この点については僕は聞き分けが悪かった。
認めたくない事が多くを
この、もやもやした、ムカつきはなんだ!?
「ふざけんな」
去年の5月ごろ手がおかしい、痛いと言ったいた彼、ちょっとした腱鞘炎じゃないの?程度に周囲は軽く扱った。
長引いてるな・・・って感じで
秋ごろ「やっと症状が解ったよ!」と酒を飲みながら嬉しそうに語った彼だったが、それは誤診だった。
不治の病
マイケルJフォックスのがかかったことで有名。罹患率は意外と高い。怖いのは即死に追いやるのでなく、徐々に体の運動機能を奪っていくところがタチが悪い。これは精神的に追いやられる患者が多く「うつ病」も併発することもめずらしくない。そして認知症にもなりやすくなる。そもそもアルツハイマー病と似た、脳細胞の変異がこの病気の原因だ。
僕が一番嫌なのは、世話になった彼が壊れていく姿を見ることだ。それだけは僕はたえられないだろう。
完治とはいえなくても、ネットで調べながら8割ぐらい改善する手立て意地でも考えたりする週末だった。