直島の夜
場末の島スナックで食事をしていた。
島の今の話が聞けて良かったと思う。
田舎の人と話すのは緊張する。なにか解らない無礼をしそうだし、やっぱ余所者というレッテルが張られると、相手されない。とくに島というのは閉鎖的な気質の代表のようなものです。しかし、直島はそこまで閉鎖的でない。なぜなら、三菱精錬所を受け入れ、瀬戸内芸術祭をやって大量の観光客を受け入れているので余所者慣れはしている。地方の人であることは間違いないのだが。
おじさんと話していると何故か落ち着く。死んだ爺さんに感じが似ている。瀬戸内の男はこんな感じだったな。同じ地方でも、岐阜と瀬戸内でこんなに違うのかと思ってします。どうも岐阜の人とはなすときは慮って喋ってしまう。言葉を選ぶしなんかメンドクサイ。瀬戸内の男と話して思うのが、今日会った僕に、あそこがダメじゃ、ベネッセは好かんなど簡単にけなし言葉が入る。うちの爺さんもそうだった、児島の男は好かんや、広島の男はよく遊ぶなど、何の根拠か知らないけど結構すぐ悪口を言う。本当のところ心の底からけなしていないのだろう。関西人がすぐアホなんていうノリと一緒だ。この雰囲気が京都より東のひとにはあまりみられない。
本気の不平、不満というより話のネタとしての悪口という。なんとも説明しづらい空気感があるのだが、東の地域のひとにはこれがなく、ちょっと冗談でけなそうものなら後々やっかいな事になるので上っ面で会話してしまう。
そんなことを想いながら島のお話を聞きました。そしてカラオケを無理やり歌わされて今日は終わりました。