地形と多文化性

生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある

生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある

なんとなく買った本だが、これが結構面白い。
最近、この考えや気質はどっから来たのだろう?と考えることがある。僕は良くも悪くも神戸基準で生きている男だ。ゆえに世間からちょっと基準がずれる。とくに、相性の悪い地域というのがある。風通しの悪い地域では力やセンスが発揮されない。


この本に書かれていた事は、なんとなく感じていたことをズバッと的を得ていることだ。
人を自殺に追い込む因子というのは、孤独である。その個々の孤独を回避する気質がどのように発生したのか?それが面白い。


まず、僕がいつも考えている多文化性の許容が自殺を抑制している重要な因子だという事だ。
つまり

『違う考えのあなたが必要』
『ちがう考えがなくては困る』
『そんな考えの人もいる』


それが重要。
サンプルとなった徳島県海部郡という日本一自殺率が低い街だが、他と何が違うのか?
それは、江戸時代の木材需要から、関西各地の余所者がたくさん押し寄せた。いわば、いろいろな文化の人を組み合わせて社会つくらざる得ない環境が、行き心地のよい環境を造ろという事だ。


多文化性は人の幸せに必ず貢献する。僕は信じて確信にちかい手ごたえを感じている。