お菓子になった人たち

机の上にきれいな包装の焼き菓子が一箱置いてあった。今年に入って何回見ただろうか?
『お世話になりました』
そう言って彼女たちの後には甘いお菓子が残る。
誰も止める権利は無いし、止めた所で、それが正しい事だなんて誰にもわからないのだ。
お菓子よりも貴方にいて欲しかったが、それは単なる仕事上の個人的な利益に過ぎない。