岡山じゃろ?
「私は田舎娘で結局何も知らなかった。面白みがない場所よ・・・」
かつては連絡線の一大基地だった某岡山の港。造船も今は寂れて何にも無い街で育った母は私にそう言った。
「岡山ねぇ・・広島ほどじゃないし」
「岡山では車が無いと何も出来んよ。この街では車を待たない男に価値はないわ」
速くない目的地に着けない新幹線なんて最低だ!
姫路を過ぎて西に入ると、そこは中国、四国地方。テレビ番組や宣伝もがらりと変わり、明らかに関西ではない地方であることを思い知る。関西と中国を隔てる壁が姫路と岡山の間にある。そこからは新快速は途切れ、相生から深い峠を超えなければならない。在来線は急にローカル色を強め一時間に路線が1本ぐらいになる。時間も姫路−岡山間は2時間半かかる。そんだけの時間があったら、新幹線で博多まで行けるぐらいだ。
いつもはあえて在来線を使うのだが、今回は新幹線を使った。なんと姫路-岡山間は新幹線だったら20分だ!
それがさ、信号故障やらで2時間も時間がかかった。すんごい損した気分です。岡山駅で一人悪態をついていた。
それにしても小学生の時から岡山駅は変わってないわ、このよくわからん壁画も桃太郎の像もまったくそのままだ。