信念は「失わない」ように強く「抱く」もの

zex2003-10-20

夢とは何か。眠る時のそれと区別するためにここでは「信念」あるいは「希望」と言い換えてもいいかもしれません。我々はつい、信念や希望を、心の内のものとして喜びや悲しみといった感情と同じようなとらえ方をしてしまいます。しかし、心理学者ロバート・エイブルソンが「信念とは所有物のようなもの」と表現したように、信念は感情とは少々違ったもののようです。
 
 言葉の表現からもそれはうかがえます。我々は信念を「感じる」ことはありませんし、心の底から「わいてくる」ものでもありません。信念とは「持つ」ものであり、そのためには「得る」必要がありますし、強く「抱く」ものでもあります。そうでないと「失っ」たり、時には自ら「手放し」たりしてしまいます。
 
 信念とは所有物である。そう理解すれば、信念の正しい持ち方も見えてきます。我々は一般的に所有物をただ意味なく持ったりはしません。利用して自らの便益に役立てます。であれば信念もやはり、漠然と持つのではなく、具体性を持たせ、自らの益になるように活用していかなくてはなりません。それが、夢の実現にもつながっていくだろう。