ホームパーティーに呼ばれる

寝技の練習か?トニーそれともmake babyかい
下品な野次がとんでいる。
「どしたの」
「あいつイザベラにちょっかい出してるぜ・・・」
「あーあーしらね」


ドゴォ


イタソー
「どう?私に挑んでくる男はいないの?」
やれやれ、酔ってるとはいえ・・ひとんちで大人がレスリングごっことは・・こつらパワフルだなぁ


「アキあんたは日本人として私のジュードーに挑まないの」
(さっきの柔道だったんだ・・・)
おう・・いっとけ
やりなよぉ
と野次が飛ぶ
(女性だけどごつい現役プロガードに挑むには・・・)


しかし、もちろん僕も酔っていた。そしてついウッカリ
ビターン
あ・・ヤベ・・つい投げちまった。
!?
「オゥーーーファンタスティック!ジャパニーズ」
「ユーアー・・・プロフェションアルマスタ・・・」
「んん!?『クロオビ』?」

「いや違うって・・・」
ノンノン・・クロオビでしょ?

いやあの・・・

過去にね
高校の体育で柔道があったんすよ。あの体育っていう授業は体育教師という、ちょっと普通の教師から離れているガラの悪い教育集団が、自分の得意なスポーツを適当に教えるという不思議な授業でして。『柔道』やってたわけですよね。おいらは適当にやっていたわけですが、何故か『払い腰』だけ完璧にマスターしていて。それで血気盛んなクラスメート(いわゆる・・)をいともあっさり投げてまくってしまって少々面倒な事になった事があった。あとで何度も挑まれるのだが、ことごとく投げた。最後はだるくなって疲れて負けた。

もちろん、今回もウッカリ投げてしまったせいで
お酒そっちのけでジュードーを1時間くらいしっかりレクチャーすることになったとさ・・・


やれやれ