過去の幻影

久しぶり?元気?こんなところ出会うとはねぇ・・・
あ・・・(痩せて、眼鏡で、背広の姿の俺を人込みの中で見落とさないなんて、やるな・・。親しい友人でもなかなか見落とすのに)
なにしてんの?(ちょっと地味になったな・・・)
ダンナ待ってんの、
そっか・・久しぶりだな。(よっぽど縁があるんだな・・コイツとは)

別に彼女の事が嫌いでは無いのだが、彼女の隣には何も知らなかった過去の自分という幻影が立っている。
それを見るととてつもない嫌悪感を感じてしまう。
おろかだった過去の自分・・・いや、今の姿こそ下衆に堕ちてしまった愚かな自分なのかもしれない。
過去の幻影は幸せに暮らしているようだ・・・


じゃあな・・人を待たせている。
うん、、手の振り方変わんないね
・・・・・・そうだね。君の癖だ・・・