研究所長クマゴロー1
師匠なぜ私なんかにそこまで教えてくれるんですか?
ぼくはね、人を育てるのが好きなんだよ・・・
そうだなぁ若い頃の昔話をしよう
若い頃の師匠
ある厚生省から天下ってきた研究所長がいた
その名はクマゴロー(仮称)
酒が好きで面倒見がとてもよかった
ある日
若い研究員がバイクのツーリング中に事故を起こした。
東京に出てきたばかりの若い研究員を
「かわいそうだからつれて帰してあげなさい」
会社から数名派遣してライトバンを出して救出に向った。
またある日
ある主任研究員が自宅の前で跳ねられ死亡した。
しかも最悪なことにその車は保険に加入してなかった。
子供と奥さんが残されたわけだが、当然気の毒な現実が彼女らを襲う
奥さんが元同僚だった。
そこで、不憫に思ったクマゴローは会社の人事にその奥さんを雇うよう頭を下げた。
古きよき時代
痛みが解る人だった。