違和感

zex2005-02-14

「あのね、私結婚するんだ・・・」
そうか・・・おめでとう
「相手は貴方とよく似て真面目な人よ、そういえば性格もそっくりね」


彼女と別れ、神戸を去ってしばらく経ったある夜の話だった。
彼女は律儀に上京を止めてくれた。
そんなことしないやつだと思っていたのだが・・・
嫌いではなかった。
しかし、何か自分自身に自信が持てなかった。
全てを棄てて東京に来た。
「何かを犠牲にしなくては何かを得られない」
そう自分は信じていた。


頭でははっきりと内容を理解しているし
当然な話でそれを仕向け、望んだの自分自身だ
別にどう?という話ではない


それなのに
なんだろう?この妙なひっかかり感は
なんだろう?このざらつくような不快感は


結婚が決まって真っ先に私に電話をかけてきたらしい
結婚式には出席すると伝えた。彼女は本気で喜んだ。
気乗りはしなかった。
でも、結婚式にはなんとしてでも行かなければいけない
理由とかそういう話ではなく、自分自身が自分にどんなことがあっても行け!
と命令している。


『あいつもとうとうひとりになった月曜日の夜、よてたかって
しょうがねいやつだなんて からかいながらだれもが我が身 ふりかえる
イエス、自分は間違ってない
この先浮き沈みも歌えば楽し
いつのまにかこの街に 丸め込まれたのは君?
「もし生まれ変わったら」なんて 目を輝かせて言ってたくない
止まれないこの世界で 胸を張って生きるしかない』


Bz Pleasure’98〜人生の快楽〜