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デリー


 本格的なインド料理は高級料理で結構お高く、ご馳走だった。晴れの日に家族で食べに言った思い出がある。デリーは1963年創業の、神戸のインド料理店の草分けで、家庭料理を提供しつづける名店である。


しかし今はあちこちにインド人(ネパール人?)のカレー屋ができて、物珍しさはいっさいなくなった。しかし、思った。これ何のインド料理だ?同じ料理をインド人のインド料理で食べたことない。デリーのカレーは古い港町に伝わるレシピを継承したカレーである。そのレシピを今も守っている。

昔80年代ぐらいだと思う。インドカレーだと教えてもらって食べたカレーがこれである。

トマトの味がしっかりついて、コショウやスパイスの味がしっかりあって、骨付きのモモ肉が二つゴロンと入っている。

僕はこのカレーはチキン・ビンダルーだとあたりをつけた。
北インド料理が中心の店では見ないはずだ、チキン・ビンダルーは伝統的なゴア料理である。チキン・ビンダルーはカレーなのにポルトガルにルーツがあるという、ミステリアスな料理である。

そう、この料理は船乗りが伝えたレシピだとするとすべてがつながる。ゴアはインドの有名な交易港で神戸港と同じぐらい古い。インドを回ってくる交易船と一緒に回ってきたとすれば、とても面白いのではないのだろうか?このカレーは由緒正しき大航海時代の産物である。


 サモサ、カレーも現代の研究して完成度の高いカレーの味ではないが、懐かしくて美味しいかれーでした。大航海時代に思いをはせてこのカレーを食べるとみるのはいかがだろうか?