12.沖縄最後の『ゆーふるやー』と食堂の『ちゃんぽん』とオバーとゆんたく
主に名古屋の銭湯を紹介するシリーズですが、今回は沖縄の銭湯を紹介します。
沖縄では銭湯の事を「ゆーふるやー」と言うそうです。なんか響きが可愛いですね。
先日沖縄へ旅行したのですが、突然風呂に入りたくなった。銭湯は無いのだろうか?そういえば、芸能人の具志堅さんが昔、銭湯で住み込みで下宿していたなんて話あった。どっかにあるのでは?ということで調べてみたところ、廃業が相次ぎ、最後の1件を残すのみとなっていた。それは行かねば、ということでバスに乗って沖縄市まで行ってきました。
沖縄最後のゆーふるやー
かなり味のある入り口です。番台には誰もいない。あのー誰かいませんか?
「はいはい、何んかなぁ?」
なんと入り口で座っているばあさん(オバー)が店の人でした。仲村シゲさんと言うそうです。お金350円を払ってお風呂に入る
内部の写真はありませんが、すごく面白い構造をしています。脱衣場と湯船に仕切りがないのが沖縄銭湯のスタイルです。まるで服を脱いでビーチに出るみたいな感じだった
詳しくは下のリンクをみると湯船の雰囲気が解る。
湯船がに入るとヌルヌルする。これは天然温泉だ。お湯もしょっぱい。
お風呂に出てオバーと話す。「ここのお風呂って天然温泉じゃないの?」
「ああ、地下300メートル掘って出てきたのちょっと沸かしてるさ。温泉の登録が面倒だからしてないけどさ」
つまり鉱泉だ!とても興味深い。
風呂上りにシゲさんとおしゃべり(ゆんたく)してました。
「ありがとね、これでさんぴん茶でも飲んでね」と120円もらう。まるでばーちゃんが孫におこずかいあげるように、渡された。
350円で風呂に入ったのに120円返された感じだった。いいのか?30代超えた私は、断ろうしたが、なぜかオバーの笑顔に断る気になれなかった。言葉通り横の自販機でさんぴんちゃを買って飲みました。
そんな元気なシゲさんでした。
いつまでもお元気で。沖縄のオバーというのは不思議な存在だ。まるで初めて会った人で実の孫のように扱う。
沖縄の食堂で食事
銭湯の近所の店ではありません、風呂上がりのご飯は那覇に帰って食べました。宿の近くの食堂「三笠」にやってきました。24時間やっている沖縄らしい食堂。
ここでも働いているのは年寄ばかりです。沖縄のオバーはよく働きますね
「ちゃんぽん」を頼みました。沖縄のちゃんぽんは本州と全く違うもの。ひき肉を甘辛く煮つけてタマゴにとじたもの。下は麺じゃなくご飯です。
不思議な味で面白い料理でした。風呂上りのオリオンビールはとても相性がよかった。