高速バス『エアロキング』の旅

zex2015-06-21

目についたバス。関西⇔東京の夜行バスで散々お世話になったドリーム号でおなじみの2階建てバスエアロキングじゃないか。
行先は『名古屋行』
突発的に聞いてみた「このバス乗れますか?」
「このバスですか?満席ですね。」
「キャンセル待ちはできますか?」
「できますよ」

キャンセル待ちは予約した乗客が来なければ乗れる。しかし来てしまえば乗れない。不確定のギリギリな状況だ。僕はたまにこのような偶然に状況を委ねたくなる。旅の神の裁定を聞いてみたくなるのだ。

つまり旅の神の裁定は
乗れる→名古屋にすぐ帰れ
乗れない→もう少し東京にいて新幹線で帰れ
ということだ、



・・・・出発時間2分前・・・・
予約常客の残り一人がまだ来ない。乗れたか?と思った瞬間
『おお、これか』
あるおじさんはバスに駆け込んで来た。
(ああ、乗れなかった)
そう諦めた瞬間、
「このチケット次のバスですね。30分後の東名ライナーですよ」
「おお、そうか、すまんすまん」

・・・・定刻・・・・
「どうぞ、乗って結構ですよ。」
ギリギリ乗れた。旅の神様は帰れと言っている。
そして、バスが動き出してしばらくすると雨が降ってきた。あのまま東京にいてもしかたなかったかもしれない。さすが旅の神


しばらく乗って気が付いた。
このバス車窓がとてもいい!!
ということだ。エアロキングは夜行バスしか乗った事なかった。なので、寝てて景色なんて見たことなかった。昼間乗ると、バスの高さと座席ポジションが景色を見下ろす感じで、すごくよく見える。
これは、鉄道でよく見かける”ワイドビュー”なんかよりも車窓がワイドだ。
いいな、あ自衛隊の駐屯地だ
あの建物はなんだろう?
そう考えると楽しくなった。


飽きずに車窓を眺めているとすぐ名古屋についてしまった。新東名スーパーライナーはノンストップで5時間で着く。
苦にならなかった。