「本当に隠れている店」を見つけるということ

都市には一見さん(余所者)が行けない隠れ家的な店が必ずあります。その類として「会員制の店」と「たどりつけない店」の二つがあり今回は後者のお話です。

最近の隠れ家的な店は本当に隠れていない。そんなメディアで紹介されている時点で「本気で隠れているのか?」と疑問を持ちます。

そんな店に辿りつくのは都市で繰り広げる知的なRPGゲームなのです。

 

今日は ホームタウン神戸に帰ってきました。京都でも大阪でも、自分たち楽しむ為お店があります。京都は有名な「一見さんお断り」があるように厳格な店のルールがあるため、そのルールを知らない人を入れたくないという明確な意志があります。

 

大阪の店は基本誰でもウエルカムなのですが、正確に言うと「余所者でも行けるのだけど、行ってしまえばたいへんな事になる」詳しく言及しませんが、大阪の闇は深い沼で「絶対立ち入ってはいけない」と僕は教わっています。ブログとかのメディアとかでは載せちゃいけないレベル

 

そしてわがまち神戸です。Barが多い街ですが、確認されていない謎の店がたくさんあります。地元の人が地元の人に勧める店にたどりつくには、鍵が必要です。

鍵は「案内者」または信用できる筋からの「情報」です。今回僕は後者でドラクエのように注意深く酒街の人に話を聞き、一瞬出た噂のような話題”紐”手繰って進みます。細い噂の紐を注意深く感じながら夜の街を冒険するのです。

 

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解りやすい繁華街にない。

その店はシャッター街と化した古い商店街を抜けた場所にあった。夜は人通りなどない場所。しらないと普通は通り過ぎるだろう。知っていても通り過ぎてしまう。

たどりついても確信を持つまで時間がかかる。本当にここでいいのか?灯りが漏れていない。廃屋にしか見えない。

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看板なんてない。いや、ある

”2F”という誰に宛てたメッセージなのかよく解らない。スパイの暗号のような看板がある。灯りにはデザイン事務所と書いてある。よもや店とは思わない


中を覗き込むと深い闇だ。

ここに入っていいものだろうか?

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深くて暗い通路の先に微かに灯りが漏れる。

ここも”2F”という便所の落書きのようなメッセージがある。落書きにしてはえらく豪華に書いてある。

 

さらに2階に上がれば”関係者以外立ち入り禁止”と書いたマンションの一室の様な扉があります。どれだけ人を拒んでいるのでしょうか?

 

というところでこの話はおしまいです。その扉を開けてどうなった?それは想像にお任せします。しかし、大阪のように「帰ってこれなくなった」というオチではありません。