暴動と空港
昆明に12時間遅れで着いた。大したものではないだろうと思っていいたが、到着した空港は確かに深い霧だった。でも着陸できるんだったらいけるんじゃね?
乗り継ぎのヤンゴン行きの飛行機はもちろん飛んだ後だった。
カウンターで聞いてみたら、パチパチといろいろな手続きをパソコンでやって明日の便に振り替えたてくれた。ホテルは?と聞いたら
『無い!』と言われた。
隣では白人が猛烈に抗議していた。『もう二日待たされているんだよ!!いつ飛ぶんだよ!ホテル代は?保障は?』キレれていた。
中国東方のカウンターおねいさんはソーリーsorryと連発『お気持ちは解りますがお客様、どうしようもないのです』となだめていた。
(中国も最近ちゃんと謝っているいるんだね。)
評判が今一つ中国東方航空だが、今回の件は中国東方に非はない。
どうしようかなぁうーん・・・と空港を歩いてみたらあっちこっちにいっぱいいる。
『日本人』
みんな年末の休みが始まったので、今飛んできたのだろう。
話を聞いてみると、事情はみんな似たり寄ったり。昆明で乗り継ぎである。直行便で昆明で飛ぼうとしたが、日本を定刻ででたものの、上海で降ろされてかなり待たされたようだ。
2012年から新しくなった新昆明空港、中国地方都市にみられる量産型国際空港とはレベルの違う設計になっている。それだけ戦略的なハブ空港の設計がなされている。
昆明空港というのはそれほどメジャーじゃないかもしれないが、かなり立地が重要なところにある。現在はインドシナ全域と南アジアのアクセス拠点としてハブ空港化されている。特に日本からはこれらの地域にアクセスするにはタイ・バンコクやマレーシア・KLを使うのが一般的だが、遠回りを余儀なくされる。一方昆明は反対側のインドシナ半島北側の根っこ部分に中国領土が食い込んでいる場所にあるので、日本からは理想的なルートが描ける。
とくにネパールのカトマンズやインドのコルカタにアクセスするには非常に重要な拠点。空港にはインド人やネパール人とおぼしき人もたくさん見かける。
しょうがないので、空港にいても埒があかない。そこで、街に出てみた。デカい街だ。空港から地下鉄で市内にアクセスできる構造があるだけで、アジアでは近代都市である。先日宿泊した中国古代より江南の名都市である武漢より、街が近代的で大都市だ。街に来るとメトロポリタン感が感じられた。
昆明と言えば中国の辺境だったが、今やラオス・ミャンマー・ベトナム等の国境貿易でかなり潤っているようだ。