旅は人を試すのか

無一文でマンダレーに放り出された・・・



もう一度言おう『僕はいま所持金0でだだっ広いマンダレー空港にいる』
ドラクエならいきなり開始して最初に出会った敵がラスボスクラスってやつだな。
しかし、僕は少々慌てたが、それも事実を受け入れ冷静だった。
今考えると冷静だった理由はよくわからないが、
ドラマ『バーンノーティス』を観すぎだとおもう。突然解雇された、敏腕スパイのごとく僕はこの状況を克服できるか?







いい感じでミャンマー国営航空でミャンマービールをガンガン飲んでいた。なんだかんだと朝10時ごろ成田空港を飛び立った飛行機が現地に着いたのは5時を過ぎていた。
ミャンマー国営航空のチャーター便の手際の悪さはしょうがないなと感じながらも、気が付いたらちゃんと到着したのだから良しとした。

そして、いい感じで出国ゲートを出て、両替しようとしたら両替ゲートが全てしまっていた。ちょっとまて、国際空港だぜ。しかも今、国際便が着いたんだぜ。そんなことありえないだろハハ・・・・マジだった。
つまり、僕は今回ドルをもっていなかった。最近ドルが弱くなってきているので、過去の経験からドルを持っていてもそれほど役に立ったことがなかったからだ。しかも、バングラディシュの片田舎でも今は両替できるので全然気にかけていなかった。
よく見ると、地球の歩き方にも小さく書いてある。読んでいない僕が悪い。慣れからくるミスってやつです。

危機的状況である
(頭の中で危険なテーマが即座にながれていた。)
クレジットカードと日本円。あっても意味なしか・・・
危機的状況であるが、僕は自然と落ち着いていた。スパイドラマの観すぎだろう。頭の中にやれることを考える。それを片っ端からやってみる。速い行動は良い結果を生む。

ピンチになった時こそ、情報が左右する。ゲート前にいたツアーの旅行ガイドに聞くと『ああ慣れてないんですね、5時過ぎると閉まってますよ』とのこと。しかも、ミャンマーは日本円は両替できない。日本円の両替はヤンゴンしかできない。
状況を整理し、一緒に飛んできた親切な日本人の老人に100ドルを両替してもらった。これでしばらくは大丈夫。危機は脱した。


しかし、100ドルでは今後の旅は不安で。最悪、明日銀行を回って両替できなかったらヤンゴンに行こう。これで危機の解決をとした。



 あとは宿だ。客引きからできるだけ有益な情報を引き出す。100ドルあるので生きていけるが、次に出た問題はマンダレーの宿の状態は想像以上に悪いという事であった。









ミャンマー国営航空のひとたち。頑張っているのだがちょっと手際が悪い

機内食は日本で調達したのだろうと思われる。

ボロボロのバスが3台。マンダレー空港。国際空港だがいろいろ足らない。