表現できない男
「ふふ、すまんのぉ〜」
その男のまなざしは優しく強かった。そして体から立ち上る強いオーラ。
う!
私は習慣的に実力差を感じとった。いっさいその男に歯がたたない人間としての実力を
とある立ち飲み屋。僕は最近この店の常連になった。今日はいい天気だったので昼さがりからいい感じで食事と軽い昼の飲みを堪能していた。そこに偶然入ってきたおっさん。そのおっさんも常連らしい、初老で白髪交じりの髪は銀髪にも見えた。その姿を見たとき、ぼくは「ライオンみたいな人ですね」と言ってしまった。
その男【まつ】
齢52なのに、ポパイのような体がリアルに存在するとこのような体だ。日々肉体労働で数十年重ね続けたタフな体、まったく揺らぐ感じがしない。
そして強いまなざし。
しばらく話すと、なんとも表現できない大きな男いや御仁だった。僕は、どうも反射的に分析してしまうのだが、分析とは類似ケースと比較するが、まったく類似の人物が見当たらない。
考えちゃダメだよ感じるのだ・・・
人を包み、数多の女性を囲み、そしてスウェットとパーカーの寝巻きスタイル。しかし関係ない、有無も言わせない凄みがあった。