旅の技術はスパイ技術

自由旅行の技術は、さまざまな訓練になる。一部スパイや特殊工作任務に共通するものがある。私にとって旅はゲームでもあり、訓練でもある。バカンスではない。

所持品について

バッグ

スーツケースかバックパックかはスタイルよって使い分ける。滞在型はスーツケース、移動はバックパックが基本だが全てではない。
基本的に宿から宿、空港から宿の移動手段がどうであるか?移動の間に発生する事態を、どう想定するかで決まる。
 スーツケースは防犯機能が充実しているが、整備されていない道路が多いアジアでは引きずるには負担が大きすぎる。いくらキャスターがついていても、担げないなら失格である。少なくとも30分は担げなくてはならない。また、10分間かついで全力ダッシュ可能でなければならない。逆にバックパックは重量のわりには、動き回れるが、防犯能力がないので常に身に付ける事を意識しなくてはならない。

 少なくともフル装備であちこち動き間わらなくてはならない事態はできるだけ避けなけるのが鉄則だ。いくらバックパックが機動性に優れていても、フル装備で動き回る事態は、何か旅のよくない事態が発生している。空港や駅、ホテル、ゲストハウスなどではほとんど荷物を預かってくれる機能がある。少々の手数料を取れれても、この手の事にケチってはいけない。得られる機動性は非常に高い。

サブバック

トレッキングなどアウトドアを想定している場合はリュックがいい。長時間の歩行に抜群の機動力がある。
街歩きはバックがいい。人ごみにまかれると、背中に背負ったリュックがよく狙われる。気づかないうちにカバンを開けられて中身を盗られていることは、よくある被害だ。中国での前にリュックを背負うのが常識、しかしこれはダサイ
少なくともカバンも前にかけておく、インドの凄腕スリは首からかけているカメラでも盗って行く

折りたたみバッグ

イケアの青い袋を折りたたんで入れておく、帰りのみやげ物の輸送に使う
帰りには重量が増えて、預けれる荷物の上限20Kgを超えないように気をつける。
確実に超えるなら、郵便局でパケットにして送る。

iphone

フリーの無線LAMスポットは想像を絶するスピードで普及している。iphoneの電話機能は機内モードにして封印する。日本を出たら常に機内モードにしておく。iphoneはプラグの形さえ合えば充電できる。

薬類

梅肉エキスを馬鹿にしてはいけない、これを毎日なめるだけで、あらゆる国に感染症や病気を予防する力あるほか、下痢や食あたりにも強い。この効果は必ず下痢をするといわれる、インドで効果が実証されている。
粉ユンケルは持ち運びに便利でここ一番の調子が悪いときの一次処置に使える。値段も安い
基本的な風邪薬、絆創膏、消毒ぐらいあればよい。それで処置できないなら、おとなしく海外の病院にお世話になる。

食料

携帯食料として、カロリーメイト、乾燥地対策でのど飴。インスタントコーヒーがあればいい

サイフ

 小銭用と札用と2種類用意する。できれば日本円と現地通貨を分けておく。大金を持ちあるかないのが鉄則。大金を買い物するときあまり見せてはいけない。サイフはダサくても、ベルトとつながっているいるものを使う。小銭は落としてもいいと覚悟できる額を入れておく。また小銭は逃走用の目くらましに使える。ヤバくなったら小銭をばら撒いてダッシュで逃げる。貧しい国では効果的だ、必ず貧乏人は反射的にお金をひろってしまう。

パスポート

常に首からかけておくのが普通だが素人くさい。最近、パスポートは分厚いため、薄着のTシャツだとバレバレでダサイ!。パスポート狙いならかえって危険。そこそこのホテルはセキュリティーボックスがあるので、預けておけばいい、プロはダミーを首にかけて用意して本物は腹に密着した貴重品ポーチに入れている。

カメラ

 画質よりその瞬間を逃さない事のほうが重要。それをよく考えて組み立てる。ちなみにプロは例外または、プロなみに覚悟があるならいくらでも荷物を増やしていい。
 プロ例にすると、海外に撮影するのに撮影機材だけでフルサイズのスーツケース7個にもなる。全部必要なものらしい、一瞬に全てをかける仕事ならそれぐらい覚悟している。
 渡部陽一も戦場カメラマンの条件として、飛行機に撮影機材を上手く預けれるかが腕の見せ所だと言っている。


計画について

 チケットの確保から旅はすでに始まっている。狙ったターゲット(目的地)をいかに狙うかは腕の見せ所である。また、旅行の要であり、これがしっかりできればほぼ80%旅のプランは決まったも同然だ。スパイでもそうだ、進入ルートと逃走ルートを確保するのは計画の第一であり、失敗してもあきらめて逃げればいい。
 費用を安く、かつ楽しく納得できるプランは何か?常にあらゆる角度での思考が必要だ。チケットをとるのに妥協はしない、付き合いがながい旅行代理店でも、費用が高ければ見積もりだけで、遠慮なく断る。だからといって、あまりにも安すぎるインターネットでの航空券取得は避ける。チケット代金を振り込んだとたん夜逃げするケースは珍しくない。結構何件か被害が報告されていHPで直接PEXを買うこともありうる。今は調べるだけにそれだけ時間がかからないのだからHPを調べておく。
 旅行代理店はプロだけあって、利用価値非常に高い。しかしながら頼り切ってはいけない。それがパッカーたる旅行人の心得だ。せっかくひざを突き合わせて話し合うのだから、出来るだけ航空券や現地の有利な情報を引き出す。そのかわりチケットに対する対価はその代わり文句無く、速やかに払う。対価の支払いは基本的な信用だ、金払いのよい客はどの商売においても好かれる第一条件である。
 それでも上手くいかない、納得できる感じが出ない場合は『旅立だつな!』という天のおつげだ。旅行は延期する。いくらお金があっても無理やりしてはいけない。