マスターキートンを今読む
浦澤直樹の名作と言えば
断じて20世紀少年ではない
MONSTERでもない
もちろんYAWARAでもない
闇に葬られた伝説の名作『マスターキートン(Master Keaton)』だ。僕は高校時代マスターキートンを読んで育った。
- 作者: 勝鹿北星,浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1988/11
- メディア: 新書
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版権の問題で絶版になりましたが、最後の浦澤直樹の軍事物。
30才になって読みました。新たに思うところがあり、ある話では泣けてきました。
現在の浦澤直樹とはまったく異なる内容だが、一話ごとに作りこまれているし、話のまとまりがよい。明らかに漫画原作者の細かい仕事が感じられる。当時の勝鹿北星氏の力が伺える。ゴルゴ13を観衆した少なくとも綿密に調べ上げられたデータがないとこれは書けない。世間(インターネット)で流布している噂はおおよそ嘘だろう。この話は浦澤直樹側で単独で仕上げられる内容ではない事ぐらい普通に考えれば判る。
高校生にの頃、キートンは僕の憧れだった。
専門課程を卒業し、世界を飛び周り調査の仕事をする。憧れだった
30歳になって、思うことは、大学の恩師に会いたいとは思うも、今は胸を張って、考古学者とはいえない立場。会うには少し恥ずかしい。その気持ちがすっごくよくわかる年に自分もなったということだった。
特に話を終わらす時の後を引く、綺麗な終わり方をする。
最近のアニメや漫画ってこういうの忘れてないだろうか?