救急救命は突然に
「そんないったってダミー人形でしかやった事あらへん!」
「みんなそうや!」
目の前には心肺停止状態のおじさんが倒れていた。僕は摩耶山を登っていた。とてもいい天気だった。登山者も多かった
後ろが騒がしいと思って振り返ると、さっき追い抜いた初老のおじさんが倒れていた。
「119だ!」
実際は15分ぐらいだっただろうがとてつもなく長くかんじた
早くきてくれ〜みんな心のなかでそう思った
いくらなんでも手に終えないという感じがにじみ出てた。AEDが必要だがさすがに山にはない
ヘリだ!
消防隊の救急ヘリがやっできた。
直接は降りれないのでロープで2人が降下して来る
後はプロに任せた。手早くAEDでショック与えて復帰させる。
周りはヘリの爆音で何も聞こえない
そしてとてつもない風圧だった目を開けて頭上を眺めるのはやっとだった
倒れたおじさんはロープで回収され、まぶしい晴天の空に消えていった
後には何もなかったかのような静寂がのこった。
非日常が一瞬世界を切り裂いてそして跡形なく元にもどった。
おじさん、大丈夫だといいな