それでも僕は旅に出る・・何のために?


”人はだれでも空を行く鳥を見るとさ・・・旅に出たくなるそうだ”
キノの旅より・・キノのセリフ)
憧れ?好奇心?まあいろいろだ
ただ旅ってそんなに楽じゃない。そんなお金があればもっと有意義な事が出来そうにも思う。少なくとも旅をしない友人はそう言う。形として残らないと言えばそうかもしれない。でも、僕は旅に出なくてはいけない

僕は旅に出て何枚か写真を撮る。でも、残念ながら僕らの写した写真が、僕らの目にした風景の特別な力を写し取っているは稀である。
僕らはこう思う
「いや、ここには何かもっと別のものがあったはずなんだ。これだけじゃないんだ。」

ちがうんや・・もっとメコンはもっと朱いんや。世界全体が赤く染まるみたいにそれは・・


”僕は思うのだけど、人生において最も素晴らしいのは、過ぎ去って、もう二度と戻ってこない来ることのないいものなのだから”

村上春樹、使い道の無い風景より)

いい言葉だ。ずばりそうだろう
それらの風景を僕は必要としている。
必要だと思うから僕は旅立つ
とはいっても、ユーラシア大陸横断とか、アフリカ大陸縦断とか、そんなにたいした旅じゃないけど。

人にも会うだろう

嫌なこともあるかもしれない


それでも僕は新しい景色が必要なのです。神戸は素晴らしい街だし、文句は無い。東京も、

上善は水の如し

水はその場に留まる事を良しとせず。
人体は常に新しい酸素を供給しなくてはならない。
留まりは、は多分なにかよくない何かを自分の何かに呼ぶ。自分が何者で、何をすべき人間かを忘れさせる。