ハウルの動く城
金曜ロードショウでハウルの動く城をやっていてので観てました。
当時これが公開された時、ロードオブザリングとかハウルの動く城とヨーロッパ的な古代ファンタジーばっかり流行ってるけど。これらの分野ならやっぱり昔っからあるゲド戦記だろうなぁ
まあ映像化はにだろうと踏んでいたら、現実になったのでちょっとびびってしまった。
いまさらなので「俺は予言したぜへへぇん」
と威張る気はさらさらないけど、宮崎系アニメはいつも原作無視なのでそれだけ気にもしなかった。
それにしても昔はなんか心がわくわくして、空想に浸りきってしまうぐらい、未知の憧れと冒険心に溢れていたのに。
今でも私は大きな雲を見るとラピュタだと思ってるのに・・・
今やこの酷さはなんだろう
それにしても、原作読んでないと何がなんだかわからんだろうなぁこれ
三姉妹とかいいながら出てきたのは二人しか出てこないし
せっかくカブ頭の王子様はカブのときはよかったものの、最後の扱いはあっけくて強引な展開だし
うーん話の内容が強引すぎる。原作にあった荒地の魔女と本気でに戦う場面が無くなったのは残念。
伝えたいことは主張しているが、それゆえストーリーの細部が犠牲になっている。
映像の出来がが素晴らしくいいためそんなことお構いなしに観てしまうのいい事です。
車が路面を走る場面でも、ただ簡単に車を左右に動かすわけではなく、サスペンションのバウンドする動きまでリアルに書かれている。物が動く時も、慣性をよく考えた動きのリアルさは、他のアニメと比べてもダントツの懲りようです。色だって凄い鮮やかで、一コマ観てもなんて多くの色を使っているのだろうと思う。まるで、手の凝った美術作品みたいな感じだ。
しかし、少年時代に冒険心にかりたたせた、あの味はもうないのだろうか・・
未知の世界に挑むわくわく感を宿した純粋な少年の眼差しは、今はもう無い
「ヤツら化け物からもう戻れないぜ」
「もうじき何も感じなくなる」
そんなセリフが何となく、心に残る。作り手の彼らもそういう事ってわけだ。
哀しいな・・宮崎アニメまで変えてしまったこの世が