ラオス旅行記4「プーノーイ族の村」

zex2006-02-28

本日

ポンサーリ滞在
予定、デイトレッキング

プーノーイ族


 ラオス北部山岳地帯に住む、チベット少数民族。北部少数民族で有名なモン族、ヤオ族は中国系。チベット系民族は他にアカ族などがラオスに住んでいる。言語はプーノーイ語。宗教はアカ族とは異なり、精霊信仰でなく仏教。


 今日はパトリシアさんとトレッキングに行った。天気は超晴天であった。彼女と話していて、水は必須そうなので買い込む。そして、ホテルの前で英語の堪能なガイドのグム君を待っていた。しばらくして彼がきて出発した。かれが言うには「UP UP UP and DOWN DOWN DOWN!」だからとても大変なので、覚悟するようにとのこと。それを聞いてパトリシアさんは、「じゃ、さいなら」なんて冗談を飛ばしていた。グム君は日焼けがいやなので傘を差していた(十分黒いが)。こちらでは普通の傘を日傘にするのは一般的な常識である。確かに東南アジアの日差しはなんと言うか日本と違う。指すような光線が頭に突き刺さる。頭部をそのまま曝すのは危険だ!

 実際歩き始めると、これがそのとおりUP!UP!UP!DOWN!DOWN!DOWNだった。ポンサーリは山深い場所で、街自体が山の尾根に線状存在する。したがって向かいの山に行くにはまずDOWN!DOWN!DOWNで谷まで降りてUP!UP!UP!しなくてはならない。向かいの山は結構近く見えるが谷が深いのだった。山深くても、人が歩いた形跡はたくさんあった。
(あの山の向こうまで行くって・・・・どの山!)


 家畜は基本的に山の中を放し飼いしていて、野生なんだか家畜なんだか解らない。ラオスでは、あまり家畜を小屋か何かで囲い込むことをしないようだった。犬も豚も牛も鶏も放し飼いで、みんな子沢山。親鳥の跡を沢山の雛がついて街を闊歩している光景が目に付く。凄いのが、牛・豚・鳥・犬みんな父親・母親がいて子供の面倒見ていて家族で行動している。そんな、ほのぼのする光景が多い。

 もちろん人間も子供が沢山いる。家はとても貧しい。日本人が見れば悲惨なぐらい貧しい。それでも何処へいっても子供は沢山いて、みんな外で楽しく遊んだり、仕事にいそしんでいる。顔は笑顔だ。日本ではこんなに子供を街で見なくなった。土の上で遊ぶ子供の姿も見なくなって久しい。そんな光景が懐かしく感じる。これが元来、自然に暮らす人々のオーソドックスな在り方で、日本が異常なんだろうと思う。


2時間歩いてヘトヘトでプーノーイの村に着いた。

街の中

(ぽかーん・・・・・)

(へんなおじちゃんたち来たよ・・・)

(ガイコクジンだぁ!)






”ぎぶみーちょこれーと”みたいな事をやってみる
 バトリシアさんがビスケットを持ってきてので子供達に挙げていいか確認をとった。いいそうなのであげる。子供がわんさか寄ってくる。見慣れないものに興味がシンシンだ!カメラを向けると面白がって逃げる。とっても子供の反応が純粋である。

不信がっている子におじいさんが諭す、
「あれは『ふらんすじん』というやつじゃ、となりの人は街にすんでる人じゃ!」

ちゃうって!



 グム君が言うには、あまり外人のなじみのない集落では、白人=フランス人
らしい、かつてフランスのインドシナ統治の名残ですね。その後、日本とかアメリカとかやってきたらしいが、あんまり奥地まで彼らはこの来なかったのだろうか?フランスってそんなに強烈なイメージだったのだろうか?



 客人、茶でも飲んで行きなさい
 おじいさんが家に、上げてお茶を出してくれた。



ねぇどっからきたの?


純粋な集落

 「チェンマイはまるでミュージアムだったわ!」パトリシアさんは言っていた。
 パトリシアさんは以前、観光地で有名なタイのチェンマイ少数民族トレッキングツアーに参加したそうだ。しかし、そこでは、入村料でお金を取る、写真一枚いくらでお金とる。民族もビジネスとしてそれをやっていうものだから、ぜんぜん面白くなかったそうだ。そこで、純粋な心をもって観光地として俗化していないこと感動を持ち、「こういう集落生活を保存するよう、政府は努力すべき」と言っていた。まったくだと思う。

 今回、老人も「お金はいらない」といって純粋にもてなしてくれた。暑い日にこの竹と板で作ったテラス飲むお茶は格別だった。それは、味と言うよりむしろその雰囲気が格別だった。数時間かけて山を越えて、この出された物が単なるお茶だったんだが。多分一生のうち一番おいしいお茶になりそうな気がした。
 もてなしてくれたおじいさんに感謝の気持ちで一杯だった。そんな気持ちをこめて、気持ちだけパトリシアと相談して10000キップ置いてきました。



部屋の中はこんな感じ、

川苔干して、”のり”を作っています。
 何故か、ラオスの北部にだけ日本と同じ「海苔(川苔)」を食べる文化がある。それもシート状にするのは日本の海苔と見た目が変らない。見ていると結構不思議です。パトリシアさんも「これって寿司を巻いてるあれでしょう?」っといった。「普通海で取れるからSeaweedって言うけど、これは川で取れるから他の名前にしたほうがいいよね」と言った。海苔=SeaweedだがSEAでないので適切表現ではないですね。で写真の物は取って来たばかりなので藻っぽいが、食べる実物はまぎれもなく「海苔」そのものです。