どたばた韓国潜入

「頼みがあるんだ・・・・」
ん・・?
「俺もその旅一緒につれってってくれないか?」

友人はそう僕に言ってきた。
いつも一人旅だがこういうのも悪くない。
「ところでパスポートもってる?」
「いや・・・無い」


スマンが今回は無理だ・・・・
パスポートの申請は最低でも2週間かかる



佐藤君・・・君は来なくて実に正解だったよ。
初海外でこれは厳しいぞ!


だって今日泊まるところが見つんないんだもの・・・


此処は釜山のとある下町
みんな、わけわからん違う言葉喋ってるし・・
もうすぐ日が暮れる。
ベンチに座り込んで重い荷物と途方にくれる。


いい加減なネットの情報を安易に信用しすぎた自分に後悔する。
ゲストハウスどこにあるんだろうなぁ


しかし、危機的な状態になると人は本気になる。
一人旅のすごいところだ、頼る人がいないだけに頭をフル稼働させる。
必死にタクシーの運転手に身振り手振りと図で説明。
そこにつれてってと頼む。
場所が入り組んでいるから電話しろと言われるも、
親切なタクシー運転手は代わりに電話して私を連れてってくれました。


アリガトー
カイニサムニダー


そして・・
ゲストハウスでインスタントコーヒーを飲みながらひと息ついた。


『ま、よゆーだねぇ・・俺様にかかればさぁ』

思いっきり独り言を言ってみた。
散々焦ってるくせに、終わったら余裕ぶっこく
いつもこんなもんです


俺は