哀しく、誰にも優しい

お子さんは居られないのですか?
私それに家内の体にも問題があってね。


子供を持たないおじさん、おばさんには
私は何かと縁がある。
他人ながら、私のような風采の上がらない若者に
親身になってくれ、いつも美味しい御飯をご馳走になる。
彼らは子供いない為か金銭的余裕はかなりある
海外旅行などを行き、ずいぶん悠々自適な生活を送っている。
そして、誰にでも優しい。
でもいつも、瞳の奥には少し寂しさと悲しさを持っている。


子供がいない夫婦生活も悪くは無いのでは?
って尋ねてみた。
すると、


私たちはその選択しかないのだよ・・・
どんな出来の悪い子でも、子供がいて、
自分の遺伝子を継ぐ人がいない、そしてできないのは
やっぱり、悲しいね。


彼らは年の割りに、柔軟な考えを持ち、心が若く活動的だ。
それは、生まれてこなかった子供の分も生きている
そんな気がしなくもない