コミュニケーションについて考える②「声」

zex2005-01-29

 「先生それは絶対許さない」

その声は厳かで重く、速くもなくゆっくりでもない、
問われたことに即答で、強烈な印象であった。
揺ぎ無い意思が感じ、彼はなんとしてでも許さないことがはっきりと感じた。

夜回り先生水谷が電話をかけてきた子に言った答えである。
その子は家に帰りたくないという相談で水谷先生に電話をかけてきたのだ。
先生「何で家に帰りたくないんだね?」
その子「お父さんが私にエッチなことするの」
先生「本当に君のお父さんは君にエッチなことするんだね」
その子「うん・・・」

 「先生それは絶対許さない」

その揺ぎ無さは、問答無用で人を安心させる。
彼は必ずやるだろう、そして裏切らないだろうと
電話の声だけで、これだけ人の心を納得させる喋り方ができるとは
その声は声のレベル超えて言霊のようであった。
そんな言霊が使えるような、信念を持つ大人になりたいと思った。