女子の立ち飲みや進出について

ねぇ・・・ここじゃない・・・
どうしよっかな・・・


店の前で女子二人が入店を躊躇している。
店の中からだと意外と丸見えだ。
とある立ち飲みや知る人ぞ知る呑兵衛の楽園。狭い店内に中年オヤジが蠢いている。
料理は160円から400円、見た目は荒いがどれも上手い。
酒は350円からガキどもには教えたくない店である。
こんなところに、女子二人が今や入ろうとしていた。


その女子はためらいながらも入店。首からはカメラをぶら下げている。
カメラ女子だ。
『あ・・・あの・・・』
『今日は寿司はないけどいいかい?』
そう言ったが、最初は何を言っているか解らないという感じだ。何かの情報媒体で見てきたようなので、店の人が丁寧に解説する。『日曜日は魚市場が休みなんで魚はないんですよ』
見かねてアレコレ周りのオッサンたちが助け船を出す。


なにはともあれ、おっさんどもに混じって女子も飲み食べるようになった。
安い!おいしい!を連呼して、写真をパシャパシャ撮っていた。
そんな珍客にオッサンたちも優しく接するが、僕は何か違和感を感じた。
立ち飲みは自由だ。誰が来てもいい。しかし、僕は神聖な場を汚された感じがしてならなかった。女性が来ることは大歓迎だ、むしろ来てほしい。でも単純な安さとか、料理の美味さとかを求めて来てほしくないのだ。そのフィールド(場)を楽しみに、味わいに来て、プレイヤーとして参加してほしいと思う。

女子同士で食事する場合はカフェにで行ってほしい。
ただ嬌声で会話するなら他を当たって欲しい。
酒が好きで、本当に知らない人とふれあいたいのなら来てほしい。

そして
独りで来い!!


または、おっさんと来い!!


と僕は思った。
立ち飲みはスポーツであり男の社交場でもある。ちょっとした戦場だったりもするんだよ。
よわかるかい娘さん達。
ややこしいこと言って申し訳ないが。