高低差好きに贈る 神戸の坂 5選

 

タモリさんも大好き高低差。日本坂道学会に推薦したい神戸の坂を独断と偏見で五つ並べてみました。

B'zの『TIME』という曲を知っていますか?曲の出だしが「こんな晴れた日は二人で丘へ登ろう港が見渡せる丘に・・」という歌い出しから始まる曲。

そんな曲を聞いて行きたくなる景色を集めました。

あの曲の舞台は横浜だけど神戸も負けてないです。

 

1.北野坂

まず最初は、昔私が住んでいたマンションの近くにある『北野坂』を紹介します。

北野坂は神戸観光の中心である有名な坂です。三ノ宮駅から北側に歩くとすぐ行けるので便利な場所にあります。北野坂には有名観光スポットが多数あるのですが、今回は普段よく使っていた2つのお店を紹介したいと思います。

坂の登りはじめ辺りにある『にしむら珈琲』です。このお店は震災以前は会員制の喫茶店で、認められた人物のみが出入りできる特別なお店でした。今は誰でも入れますが、会員制時代の落ち着いた内装は残っています。

坂の頂上付近には異人館を改修した珍しいスターバックスがあります。このスターバックスは日本現在13店舗しかないコンセプトストアの1つです。

異人館の中で自由にお茶を飲めて、いつもと違うティータイムが楽しめます。個人的によく通った店で、考え事をすると良いアイデアが浮かんだお店でした。土日の昼以降は観光客で込んでいます。ゆっくりとした時間を楽しみたいなら午前中に行くのがお勧めです。

北野坂の頂上です。中心に見えるビルは神戸市役所です。12月は並木はライトアップされるので幻想的な感じになります。冬場は有数のデートスポットとなります。

DATA

北野坂
兵庫県神戸市中央区山本通2丁目付近

にしむら珈琲

スターバックス北野異人館店

2.歌敷山の坂

次に紹介したいのは、神戸の垂水付近ににある歌式山の坂です。坂には特に名前はついていません。緩やかな角度から急に強烈な角度に変化する坂です。自動車はまるでウォータースライダーのように落ちて行きます。

坂の頂上から海が見えます。海が近くて、明石海峡を行きかう船が眺められます。

この坂の近くには『五色塚古墳』という謎のレプリカ古墳があります。地元小学校では社会見学で必ず訪れる場所ですが、観光客はまず来ません。

見事な前方後円墳です。本当の古墳なら登れませんが、レプリカで修復された古墳なので自由に登れます。入場料もいりません。古墳を登ると明石海峡大橋と淡路島を眺められて素敵な景色が眺められます。

 DATA

歌敷山の坂
住所:兵庫県神戸市垂水区歌敷山3丁目 付近

五色塚古墳
住所:兵庫県神戸市垂水区五色山4丁目1−22

3.離宮

離宮道は須磨海岸の近くにあります。道と名前がついていますが立派な坂です。

 

離宮道は松の並木がある珍しい坂道です。この車道は天皇陛下が通られる道として整備された道です。並木をはさんで左右の道は一段下がっていて庶民が通るように整備されています。

この離宮道を上りきった先には須磨離宮公園があります。見事なイタリア式庭園があり、立派なカスケード(階段状に連続した滝)が観れるのは日本でもこの場所だけです。

 DATA

須磨離宮公園

 4.灘丸山公園

今回紹介したい観光スポットの灘丸山公園へ行く途中にある坂です。あまりにも長い坂なので名前はありません。

この坂は見ての通り、直線と長さが特徴で高低差もダイナミックに落ちます。先にうっすら見えますが、商店街を突き抜けてさらに先まで坂は続きます。坂の終わりが全く見えてこない圧倒的な長さが迫力あります。

坂を登った先にあるのが灘丸山公園です。なにも変哲のない公園ですが、息のむ絶景で、ただベンチに座って長居したくなります。この場所は映画『繕い裁つ人』のロケ地として使われていました。夜景もおすすめです。

 DATA

繕い裁つ人

灘丸山公園
住所:兵庫県神戸市灘区五毛

5.西宮北高校の坂

日も暮れてきました。最後に紹介したいのは、西宮の甲陽園の住宅地にある坂です。この坂は東側の斜面なので、今までの海が見える坂とは違い、広大に広がる大都会が見える坂です。先に見えているのは大阪の街です。この坂も特に名前がついていません。

『夜景が良い』の一言につきます。いったん景色が上半分で切れて遠くに無数の街の灯りが煌めいてます。

この坂はアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の背景に使われたことから、そのアニメファンには有名な場所です。しかし、アニメを知らない人も見に行く価値は十分あります。

この坂の周囲には特に観光スポットはありません。しかし、この付近は関西一の高級住宅街です。街は異人館以上に凝った個人宅だらけです。そんな高級住宅地を散歩して、セレブな生活を想像してみてどうでしょう。

DATA

県立西宮北高校
住所:兵庫県西宮市苦楽園二番町16−80

最後に

今回は私的に選んだ坂と景色を紹介しました。いかがでしたでしょうか?坂の景色は飾らない神戸の姿です、行けばだれでも平等に観れます。ぜひ、とても晴れた日は神戸の坂に登ってみてください。これからの秋から冬は空気が澄んできて、遠くまで見渡せるのでとてもお勧めです。