ショウさんのラグマン


これ、本当の意味のラーメンだ。
拉麺
本来は手で伸ばして麺にする料理だからそう言うのだ。

食べながら感じた。これはいわゆるオリジナルの”拉麺”なんだ。
シルクロードを通り日本でラーメンになった。その源流を味わっていることを理解した。


ウイグル料理店”華膳”いろんな意味でお得なお店だ。
日本国内で他のウイグル料理店に行ったことが無いが、多分ここが一番うまいだろう。根拠はないが直感的に察した。





名古屋の喜多山駅前にあるウイグル料理屋『華膳』かなり癖がある店だが、なんだかんだとやってきたのは三度目だった。ウイグル料理といってどんなものなのか、説明し難い。気になる人はとりあえず食いに行けとしか言えません。


 ここの名物の”ラグマン”というウイグル風うどんみたいなものがある。これがなんとなく癖になる。。
いつもラグマンをつくってくれるショウさんは、相変わらず「もう食えねぇー」というぐらいの量を出す。そして、いつも残してお持ち帰りして後で食べたりする。
数日後、不思議なことに、なんとなく「また、食べたいな」と思えてくるのだ。


その理由をぼんやりと考えてみた。
出した答えは、ショウさんの料理は悪い言い方をすると”プロ”の料理じゃないからだ。でも本当の意味の”御馳走”だからだ。

(麺を伸ばすところをパフォーマンスで見せてくれる)


美味しんぼで同じ話をしていたが、要するに。プロの料理人が暗黙の了解で守っている、料理に対して如何に採算性を出すか?毎回安定した品質の食事を客に出すかなどが、まったく無い。なので素人の”おかあさん”の味なのだ。いつもオーダーもらってから丁寧に手で麺を伸ばしているショウさんのラグマン。もし街のラーメン屋みたいに人が来てしまうと、とてもじゃないけど成立しない。


 ショウさんはあの、機械で成形されている麺が大嫌いだそうだ。均質で同じ形の麺が気持ち悪く感じるそうだ。このラグマンの麺は不思議なぐらい不揃いである。中にはそのいろんな形をした麺だが麺のコシは不思議なぐらい均質で、歯に心地よい弾力が返ってくる。「麺食ってるな!」という実感がある。
色は美しく純白。灌水の類を入れない純粋に塩だけで練り上げられている。そして


「固め?普通?コシどうする?」と好みに合わせて微調整してくれる。それが、まぁプロの料理店らしくない、真の意味の「ご馳走」たる所以である。手間をかけすぎている。


そして、必ず食べきれない量を出す。客の要求する適切量など全く気にしない。ショウさんウイグル人にとって、食べきれず残してくれるのが無類の喜びなのだ。「少し量が物足りないような状況にしてしまっては決してならない』それがウイグル族の客人へのおもてなしなのだ。


もう一度まとめるとつくづくお得な店だと感じた。
 なぜなら、食事だけでなく、ちょっとした旅行に行った気持ちと、おばあちゃんの家に久しぶりに行った感じももれなくついてくるから。



ウイグル料理 華膳
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