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夜の話


夜中、話していた。一緒にここに来た在日のビルマ難民の彼はこう言った。

「ある日ね、在日チベットの人が僕に言ったんだ。『あなたのところリーダーもノーベル平和賞とったんだってね。これで僕らといっしょだね。・・・長くなるよ・・・(笑)』あのときこの人たち何をいっているだ?もったく意味がわからなかったんだ」


「でも今はよく解かったよ」

しみじみ彼は言った。


 つまりこういうことだ。ダライラマにしてもアウンサンスーチーにしても国外じゃ圧倒的に知名度と人気が高い。ノーベル平和賞世界に影響を与えるが一方で問題がある双方の国には一切影響がないのだ。また、これらが二人はその名声故に、思い切った行動ができない。即ち、大勢支持者を動かし、デモの先頭に立ったり、少々の流血も厭わない政権奪還活動ができないのだ。

 そこで、非暴力・人権を唱えながら世界的に綺麗なやり方でやらなくてはならない。なので、支持者の悲願を達成するにはあまりにも時間がかかりすぎるのだ。


「次の選挙が最後のチャンスだ」彼らは言う。課題は山盛り。スーチーさんは高齢で後がない。
正に軍事政権の粘り勝ちだ。どこぞの独裁政権より何倍も頭が切れる。
世間では民主化されたと言われるビルマだが、まだ民主化されていないのは、ここにいる難民の存在が物語っている。