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せとうちのくらし


何か嫌なことがあったときは、瀬戸内海に来よう。
海を眺めながら僕は思った。
夏の海もいいが、良く晴れた冬の海もいい。外洋ではない瀬戸内は穏やかで静か。波の音もそれほど聞こえない。海を眺めれば必ずどこかの島か陸地が見える。島の影から、音もなく巨大な船がヌッとあらわれて消えていく。なんというのか、遠近法がちょっと崩れる景色は美しい。僕の持論だ。イバラードの世界に通じるものがる。みる景色は立体的であればあるほどいい。


僕は思うのだ、この先生きていくうえで、瀬戸内には何かかしら関わって行こうと思う。僕の心にある景色としてまずある神戸、そしてもう一つある瀬戸内。この二つが僕の宝である。形のない宝。それを知ること。それをいつでも利用できること。