写真について考えました2

カメラマンの竹沢うるまさん写真展に行き、講演会に行ってきました。
非の打ちどころのない旅写真とはこういう写真の事をいうのだろう。
僕はプロの本気の写真にただ圧倒されるだけだった。写真趣味として旅写真を撮っているもとして『いつか個展でもしたいなぁ』なんて呑気に考えている自分が恥ずかしくなるぐらいだった。

 僕に同じような写真を撮れるか?無理である。これは、以前感じた篠山貴信の写真展で感じた内容と逆の事である。http://d.hatena.ne.jp/zex/20121125
じゃなぜ?篠山貴信の写真は撮れて、竹沢うるまさんの写真は撮れないと感じたのか?
竹沢さんはプロのカメラマンである。そして、そのキャリアをずっと磨いてきた今一番あぶらがのっているプロである。状況に応じて適切な機材を適切に使い分け、一撃で仕留める腕がある。写真を撮る行為が、息を吸うように体が勝手に動くまで培われたプロである。
 できた写真は、だれしも認める美しさと凄味がある。解釈の幅を持たせない圧倒的な写真だ。ただ僕は写真集を買う気になれなかった理由は『美しすぎる』という理由だった。


 写真表現のスタンスとして僕は、たぶん竹沢さんのアプローチと異なる。いや、人に注目するのは同じなんだが、竹沢さんの写真には絶対的な美がある。したがって、有無も言わさず納得させられる力がある。がしかし恐れながら僕が感じたのが、解釈の幅がないということ。写真にシャープな事実があるがドキュメンタリー性がない。(あくまでも僕解釈です)これは、写真表現のアプローチの違いだ。凄く勉強になった。



講演会で印象に残った言葉として
 旅は出会いにあり”出会いと世界の連続性”という言葉だった。
旅人は本質的にその通りと感じている言葉だった。


竹沢うるま【一億光年の旅人】
http://billionlightyear.com/