LC-A+を買ってしまいました

zex2013-03-22

ちがうんだ、聞いてくれ。僕は最初買うつもりなかったんだ。
それは衝動買いだった。20日の夜、僕は独りで泡盛を飲みながらLOMOのサイトを眺めていた。なんと春の20%OFFと書いていた。それは吸い込まれるように、僕の意識とは別に購入していた。

LC-Aそれは生きる伝説のカメラ。正確には僕が買ったのはLC-A+である。
LC-Aはキングオブトイカメラ。その謎な性能は日本が逆立ちしても創れないカメラである。日本人が永遠に作れないこのカメラ、その特徴はデタラメさ加減にある。危険な香りがするロシア製。ロットぶれが激しく、カメラ一つ一つが微妙に違うのだ。写真の映りかたも全部ことなるため。このカメラは個性を持っているのだ。生きている。まるでこの謎の機械を通すことに謎の世界の写真が撮れるというぐらい、ある意味魔法がかかったカメラである。
 この半ば奇跡がかったカメラにほれ込んだのが、当時学生であったオーストリア人、ヴォルフガング・シュトランツィンガー、マティアス・フィーグルである。二人は「ロモグラフィック・ソサエティ」を設立し「ロモグラフィー宣言」をが行われ、ロモグラフィーという大規模な芸術活動に発展するのだ。その活動で得た資金を基に設立されたのが現ロモグラフィー社なわけである。この凄まじいストーリとムーブメントを起こした伝説のカメラLC-Aは製造する職人が高齢のため、生産が中止される。しかし、二人はそんなのヤダ!と言わんばかりに、執念で復活させたのがLC-A+である。ロシアの死にゆく美女を、中国に持って行って無理やりゾンビのように復活させたのである。ほんと無理やり愛がなせるわざである。そして、世間の理を無視してLC-Aは中国で生き返るのだ、しかし、復活した美女は『イヤーな何事アルか?』と中身は中国人となっていた。LC-AとLC-A+は見た目は同じだが性格は全く異なるLC-Aさんだが、中国人になってもいい加減さがいい意味で残ってくれているLC-Aさんでもあった。

 最近、電気屋に行っても心から欲しいモノは僕にはなかった。子供の時みたいに心が躍る買い物をしなくなって久しい。


なぜか?


 それは、心から欲しいと願うものがないからだ。今のより性能はいいだろう、しかし本当に今の生活に必要か?とよくよく考えると過ぎたものが世の中多い。車もテレビなんか本当に欲しいと思えない。それより、気のいい仲間と酒を飲む方がいい。しかし、この包装を開梱する瞬間、胸が躍った。そうだ、僕は君を求めていたのだ。

木の箱の演出がドキドキさせる。宝箱のようだ

思ったよりカメラは小さい、

まるでキャンディのように紙で巻かれていた。日本製でこんな味のある演出する製品は無い

説明書と写真集がついてます。





僕が買ったのはロシアンレンズバージョン。ただのLC-A+ではなく、レンズだけはロシア産であり、かつての味を残しているようだ。
新しい相棒、僕のポケモンのようだ。君の名前は・・・・だ!