僕の街4 トウェンティクロス

都会の裏にある深い森


僕には今お付き合いしている人はいません。しかし、心から愛する存在がある。それは街です。
この僕の生まれ育った街神戸です。


今日はお気に入りの場所の一つ、新神戸駅の裏にある森の話をします。

神戸の街の後ろには六甲山系がある。つまり歩けばすぐ森に入れる。しっかりとした都会生活と静寂な森の安らぎ。この二面性こそ神戸の街が他の都市を圧倒する良さである。
未だ僕はこれ以上を知らない。

10月は森のベストシーズン、行かなきゃ損。毎週通いたい

(こういうときは古いけどエンヤな感じです)
<トウェンティクロス>
トウェンティクロスは、新幹線新神戸駅から北へ歩く。布引の滝をこえて、子どもキャンプでおなじみの市が原をさらに進んだ、奥の穏やかな渓流エリアである。水はとても澄んでいてとても静かな場所だ。

 渓流をトゥエンティ(20回)渡る(クロスする)からその名がつけられた山道である。実際数えると20回もなかったりするが、それも当然である。なぜならこの渓流は、毎年の流れを変える。ある時は流れ自体消えてしまうこともある。このような消える渓流は六甲山系では珍しくなく、消えた水の流れは地下に水系となって、豊かかな神戸の恵み『六甲のおいしい水』となるわけだ。僕はこの水を飲んで育った。




銀座山道の縦走路から外れていることもあって人が少ない。森を楽しむってこの上なく贅沢である。心を落ち着かせて、気を練る。すると、体の調子がよくなる。これは非科学的な事だが、自分の実感があり、多くの神戸人が毎朝山に登ってきている事実を考えれば、なんかいいことなんだろうと信じる気になる。それに山に入るのに出費はなく、数時間で帰ってこれる。まったく安い


こんな森に入ってウイスキーでもちびちび飲みながら本でも読んだら、とっても幸せだと思う。


森っていうけど、神戸の森がきれいなのは、よく手入れがされているからである。こんな奥地まできれいに間伐されている。