僕の街1 月見山

この街にある貴重なもの”空気感”

僕の街は、月見山(”つきみやま”と呼びます)と言います。正確に兵庫県神戸市須磨区の海辺付近の小さな土地です。最寄りの駅は山陽電車月見山駅がある。

その後大人になって、旅をして、いろんな土地に住んだ後の新たな視点で今日は僕の街を説明します。

ある人が『関西の湘南』と言った。僕は地元人としてそれを全力で否定したことがある。湘南に行って遊んでいた私は、湘南みたいにサーファーがいるわけじゃないし、そこまでの文化がここには無い。
しかし、海辺特有の”ゆるさ”がある。そのゆるさについては湘南と共通した何かがある。それについて解説したい




 月見山の特徴は、北部には離宮公園、南部には須磨海岸と須磨水族館があることでる。
とくにその湘南と共通の特徴としては、砂浜から山まで距離が短いことである。この地形には陸海風が発生し、街の隅々、狭い路地に至るまで、風が流れている。夏の海風は水面で冷やされているので、湿気は含んでいても少し涼しい。風のおかげで、街に淀みがない。これが海辺近辺の”ゆるさ”正体であり、湘南時間の実態である。そのニュアンスが月見山にもあるにはある。他の土地の人間にはわからないだろうが、夏場の”それ”は、いろんな場所から”それ”を求めてたくさんの人がやってくる。

 僕はこの土地で育ったが、京都や名古屋に行ってどうも落ち着かないかったのはそのせいであることを最近きづいたのだった。陸地や盆地では味わえない爽快感が海辺の坂がある街には存在する。

路地の先に、アナゴ寿司屋があった。悪くないこの感じ

絶滅した思っていた住宅街の駄菓子屋がさいきん復活している。おそらく収益を求めてこの種の店はやっていない。地域の子供たちへの貢献だとおもう。


離宮公園から離宮道という道がまっすぐ伸びており、両側に松林が埋められているのが特徴)
 この月見山の由来は、昔の天皇が月を見に来た山なので月見山とい言うようになったそうです。おそらく月見山とは北部にある離宮公園の事をしめしているのでしょう。この離宮公園では15夜には月見の宴などがイベントが催される。


 このとおり、ひなびた住宅街である。マンションより一戸建てが多く、山側は狭い路地が多い、かつて自動車が主流ではなかった時代の住宅街の名残である。
 家もそこそこ大きい家がある。要するにこの辺りは、中の上あたりの所得の人たちが多く住んでいる。金持を持っているというよりか、昔から受け継いだ家がでかかったということもある。芦屋の金持ちよりか資産は持っていないが不自由ないお金はあるといいったた感じである。目立つわけでもなく、ひっそり暮らしている。おそらく定年後の老夫婦が多いのだろう。子供もいないわけではないが、かつて小学校には一学年6組あったが、今は2〜3組程度ということで、子供の数はかつての半分以下となっている。街の雰囲気からすると、学校に通っていいた当時と比べて、住人の平均の年齢層がグッと上昇したとうかがえる。


唯一ある銀行の三井住友銀行が街の中心あたりで、この銀行は太陽神戸銀行と呼ばれていいた時代、太陽神戸銀行須磨支店3億円強奪事件が発生したのだ。僕がとっても小さなときだった。ちなみに犯人はまだ捕まっていない。うまく逃げれた稀有な例

 スーパーは『コープさん』と『ジョイエール』の二つがある。生活には一切不自由しないが、飲み屋等や美味しいレストランなどの施設に乏しいのが特徴である。周りにしゃれた店ができても、私の母親に言わせれば『家で作った方が安くて美味い』と言って終わるのだ。そんなかんじで、ここの住人はコープでなんか買って帰るため、ほとんど外食はしない。


もう一度言うと、東京、大阪、名古屋と転々とした私が客観的に評価すると。やっぱりすばらしい土地である。なにか感性に訴えるなにかこの街にある。