テラの時代

「どうみる?」
「実際付けてみない事には?ナンに使うかが問題だ」
「うーん・・1テラを使いこなす、英知が庶民にはありませんか・・・」

テラ(tera, 記号:T)は国際単位系 (SI) における接頭辞の一つで、基礎となる単位の1012(=一兆)倍の量であることを示す。

1960年に定められたもので、ギリシャ語で「怪物」を意味する

 かつて6年以上前にお金をかけて作ったPCはもう、旧規格のマシンになっていた。古いというよりまったくそれでも一切不便なんか感じないマシンだ。もちろん現代においても、一般人が使うのはインターネットが満足に使えて壊れなければ、それはよいマシンなのだ。今日は6年ぶりにPCを大規模にメンテナンスした。

 かつて、私が初めてパーソナルコンピューターというマシンに触れた時は、HDD(ハードディスクドライブの略)の容量は120MB(メガバイト)であった。その120『メガ』という数値は当事としては大容量として認識された。『超ハイメガの・・』という表現はハイメガ粒子砲のごとくバカでかいパワーで他を破壊しつくすというイメージが私にあった。


その後、時代はCDに自由に記憶できる時代に、人の扱うデータ容量は莫大になった。音データをそのまま、使いこなすようになれた。HDDは1GB(ギガバイト)という容量に突入。当事は『ギガ』という単語を聞くだけでとてつもないパワーを私は感じた。1MBの1000倍である。いままで100円がありがたい価値の世界が、急にだれでも1000円を簡単に持
つ事になったのだ。後にこの技術革新は音を細部まで分解し、チューニング可能にし、現在のDJ全盛期の礎を築く。そして、今大ヒットしてるPafumeは作曲から編集アレンジまで一人で可能となったモデルを作った。

 そして、現在1TB(テラバイト)という容量が、HDDでは考えられないぐらい値段で、売られている。『テラ』その響きは『ギガ』の恐ろしい力強さを凌駕した。力を超越し、全てを包んでしまう神様のごとき響きだ。1TBは1GBの1000倍・・・記憶媒体はDVDを使い、1GBや2GBは捨ててしまう容量だ。


 私は年をとった。
 私は神の容量である1TBの使い道が思い浮かばない。次世代は1TBの容量を使って遊べる世代なのだろう。検討がつくには、音ではなく画像になる。ただ一人で画像を自由に分解して遊べるほど、人間の脳がついていけるだろうか・・・
『テラ』の使い道を考えて、2009年と次なる世界を考えてみよう