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15旅を続ける力をもらう

鳳凰古城旅行記

We can go :


 正直、もうこの気候と風土から逃げ出したい気持が満開だった。どれだけ着ても衣服を抜けて体の芯に直接干渉する寒さ。雪にもなれない雨の連続。雨が清潔さを奪い、なんでも泥だらけにする冷たくて、安心しできないこの世界から一刻も早く逃げ出したかった。チケットはあるんだし空港に行って、何が何でも今日の上海行きに乗せてもらおうと思った。

多少なりと閉まる時間が不安だったがちゃんと街の中央の中国銀行に連れて行ってくれたときは本当に「ああ助かった」気がした
泣くほど、彼女らに感謝した。
 彼女らが真剣に勧める、彼女らの誇り武陵原に行くのが礼儀だ。そう、凝りついて負けていた心に再び火がつく。彼らにはいろいろともらった。心の力をもらったのだった。

もう、大丈夫だ


旅を続けるにはこの力が必要なんだ



武陵原行きのバスまで送ってもらう。
「ありがとう そうちん シュウシュン 二人とも幸せにな・・・」
「ええ!気をつけて!」
最後に
「すまない、せめてもの礼だこれで日本語を勉強してくれ」
と愛用の京大で開発されたドクターグリップのボールペンを彼女に渡した。