読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

13冬場の車窓に舞う、まだ見ぬサクラ

鳳凰古城旅行記

「そうだ、あのねワタシ日本お歌あります。」
そう言って出してきたのはipodのパチモン。しかしipodと機能は同じ。
正直びびった


(なんで貴方達はろくに暖房も無いくせに携帯やらipodやら持ってるわけ!!?もう理解できないわ)
そうして流れてきたのは、中島美嘉宇多田ヒカル
正直びびった!?
2002年はだいたい日本の情報や流行が中国に伝わるまで誤差が3年ぐらいあった
しかし、今、中国の内陸部のど田舎で時間的誤差無しのヒット曲が流れているなんて・・・・


「ンフフッフフー♪」
そうちんが快く鼻歌を歌っていた。
「そうちん・・宇多田ヒカルは好きかい?」
「はい・・とっても、特にこの曲が好きです」
車窓の景色は晴れる事の無い寒々しい荒廃した大地だった。
不思議な空間だった。これがこの世の理を少し外れた美しさが今と言う時間と空間にあった。
(美しさに涙が出そうになった。そうはまったのだ・・私の何かに)


「そうちん桜はみたことあるかい?」
「ない・・・中国に桜は無いの?」
「どうして?」
彼女は悲しい顔をした
「サクラは日本の木・・・昔、ちょううごくの軍隊が全て切ってしまったの」
「みたいな・・・サクラ」


荒涼とした大地にまだ見ぬ桜
遠き地の桜
この世界では桜は思いの中にしか無い


寒い


春は遠い