東京と云う街々9「閑静な住宅地」
用賀
砧・・・読めない・・・
「きぬたって読むの」
ああそうなんだ・・国語力ないなぁ俺。中国では確か駅に意味の漢字に似ているな「火車砧」ってちょっと違うか・・
住宅街の遊歩道を抜けて世田谷美術館に行く感じが、散歩にはちょうどいい感じする。砧公園では、公園で遊ぶ親子がいっぱいだった。
「ルソーの見た夢」という展示で
ルソーの絵を観に行った。
「昔ね、ルソーって簡単そうだから模写したけどだめだったの。やっぱそう簡単には無理だったけど」
パンフレットに書いてあるとおりだ。ルソーってよく見ると微妙にヘタクソだ。ヘタクソって言っても同時代のバリバリ印象派画家と比べての事ですけど。
でも・・・この絵・・欲しい。と思わせる何でだ??
絵はリアルではないがリアル感を語る
みんなさらさらと流していくが、絵を見て動けなかった。『オレンジの森の猿たち』を観ていて、一匹のサルだけ目が生きているヤツがいる。まるで動き出しそうの躍動感がサルの目に宿っている。
他の絵もそうなんだが、なんだよそのコミカルな4コママンガキャラ的な人物は・・・と思うんだけど、背景の雲がなんとも、異様なぐらいリアルな迫力がある。
この夕焼けだ
なんか自分にしっくりくるなぁとおもったが、夕暮れの微妙なニュアンス描写がすごいのだ。それこそ夕焼けに照らされたピンク色の雲がとても絵とは思えないくらいリアルなんだ。ビクッってするくらい
夕焼け好きな私にとって、なんとも目が離せない絵がたくさんあった。
美術館を出ると夕暮れ・・・満月がに近い月がとっても綺麗だ
物悲しい感じが公園にはあった。あれだけ子供で溢れていた砧公園もきれいに消えていた。
夕暮れの住宅地からは、夕飯の香りが微かに漏れていた。
「こんな時間に家にいる事・・・ないわ」
ありふれた家庭の姿さえ今はまぶしく得がたくなってしまった。
僕は自分街に帰るよ・・・
またね