クロムムッシュがなんとなく食べたい

「このパン、マンゴー入れてみたのです。」
「ほう?マンゴーですか?果汁を生地に?」
「ええ、水で練るときです。」
「焼いてもこんなマンゴー色が出るなんてねぇ」
(それが本当なら結構優秀な天然色素だな、調べてみる価値はあるな・・・)


試食のパンをほうばりながら、そんな事を考えていた。
パンにはうるさくならざる得ない、神戸はそういう土地だ。イスズ、サンマルク、ビゴ、神戸屋挙げればたくさん名店ベーカリーがあるし、個人系ベーカリーも腕を振るっている。パン食べ放題というベーカリーレストランスタイルを確立したのも神戸ではないかと思うが(根拠は神戸は圧倒的にそのスタイルが他と比べて多いから)本当のところは解らない。

フランス色が強いこの街のベーカリーなら例のブツがある


 クロムムッシュ?クロムッシュ?正式な記述はどちらか?
「ムッシュゥ!」って響きがああパリ、フランスって感じの舶来感があります。だけど実はこういうものだと、はっきりとしたイメージが出来ない料理だ。しかし、ある日その存在を教えてもらって、食べてみようと思ったが、なかなか無い。もともと普段外で食べる料理ではないのかも知れない。そう思いながら、初めて出会ったのは東京のヌフカフェでのランチであった。
 チーズがたくさんあるシアワセってこういうことかな?ってその時は思った。シンプルさが光る料理だけど、よく考えられている。なんとか家で作って再現したかったけど、その構造がいまひとつ理解できなかった。単純に食パンの間にハム挟んでチーズかけているだけとは思えなかった。多分、しかけがある。


最近、栄街に出来たこじゃれたレストラン一体型ベーカリー。やや、お値段高いけど味は悪くない、そしてクロムムッシュが置いてある。

クロムムッシュを買って海を見ながら食べる。
旨い
だけど冷えて堅くなると、旨さ半減だな。ワインに合いそうだな・・・
休日の天気のいい昼間に港公園でクロムッシュとワインを飲む。試してみる価値ありそうだな。