井の頭公園1「大道芸人の言葉」

こんな天気のいい日は井の頭公園に行こう!

井の頭公園は独特の雰囲気を出していた。
思い思いの好きなことをみんな楽しんで、賑わっている
あくまでも井の頭公園はただの公園である。
街の存在と、其処に集まる人が、公園というイレモノの中で
偶然に化学反応を起こしたようである。
そして今は井の頭公園は、砂漠のオアシスに存在するバザールとなった。



服は赤鼻の道化姿だった。しかし、その顔からはそんなに若くない
40、50ってとこか。
周りには子供が取り囲み、いくつか大人も混じっていた。
バルーンアートでいろいろ創ったり
簡単なマジックを披露している。
しかし、大道芸で一番必要なテクニックは「話術」である。


「ありがとう!これで最後の見せ物です。最後に大道芸の○○からみなさまに感謝の気持ちを伝いたいです。」
そして、彼はバルーンで青い鳥を創った。
「私はずっとサラリーマンをしていました。幸せの青い鳥を探してがむしゃらに働いていました。しかし、そこに青い鳥はいませんでした。何処を探しても青い鳥はいなかったのです!
「サラリーマンを辞めて大道芸の練習を始めましたが1年は人様に見せられるものではなかったです。貯金も全部使い果たしましたが、やっと三年目で食べていけるようになりました。これも皆様のおかげです、ありがとう」


「そして今、私はとても幸せです。
青い鳥は私の心の中と皆さんの心の中に在ったのです」


そして、もし幸せに迷うようなことがあれば、私の顔と言葉を少し思い出してくれれば・・・