あれはもうアイドルではない

昨日適当に踊って遊んでいたperfumeの『ねぇ』よくよく聞いてみると、本当に「ねぇ〜」しか言ってない。歌詞がかなり少なくなっている。なんか他にも言っているが「ねぇ」しか印象に残らない。それで良いのだ。
結局その2文字で伝えたい事を凝縮しているので、そう考えると結構渋い技が伺える。歌詞あっての音じゃなく、音あっての歌詞で組み立てる。歌詞は他人に書かせないし、バッサリ余分削る。必要な事を極限まで必要な物のみでシンプルに磨く。作詞家にできん技だ。日本的でなく、ヨーロッパ的ないい仕事してる。
この音デザインだなぁ・・・

どんどん歌詞が少なくなって
踊りのレベルが高くなって
clubサウンドが強くなって
僕は歓迎だが、アイドル好きには不満なのかもしれない。もはや、彼女たちにアイドルではないのだ。この歌詞と踊りを受け入れた時点で、アイドルからアイコンになる覚悟がついたようだ。
もう一度言おうperfumeはアイドルではないアイコンだ。
そして、アイコンになったので、おしゃれでクールになったデザインが磨かれている。これからどんどんかっこよくおしゃれになるだろう。
本番で歌わないので、踊りのレベルを上げれる事ができたが、いまだにマイクを持っているのは、彼女たちのせめてもの最後の意地だ。


中田ヤスタカの仕事スタイルがとってもよくわかる。ある意味完成されたシステムだ
capsuleで実験した数々のネタを熟成させて、1年後にperfumeで本格的に実戦投入してくる。この新曲の『ねぇ』は去年のcapsuleの『Love or Lies』でいろいろ、試した(遊んだ)音の流れを引き継いでいる。声を細切れにして一気に高速で盛り上げる構造が似ている。1年で完成度を上げて一般向きにマイルドにして『ねぇ』に仕上げた。今みたらかなりperfumecapsuleに近づいている。


って僕は感じた


先行で突っ走っている実験的な手法をガンガン地下で投入しているcapsuleのほうが僕は正直好きだ。これからでるcapsuleの新曲は目が離せない。